歯周病の原因
直接的な原因は、歯に付着しているプラークや歯石によるものとされています。プラークや歯石には口腔内常在菌(もともとお口の中に存在している細菌)でもある歯周病菌(P,g菌、T,f菌、Td菌などのレッドコンプレックスと呼ばれる細菌)などが暗躍して顎骨や歯肉などの組織を破壊してしまうのです。これらの背景には以下のような危険因子が挙げられます。
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- 不規則な食生活
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- 喫煙
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- 03
- 遺伝
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- 04
- ストレス
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- 05
- 糖尿病
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- 06
- 歯ぎしりや食いしばり、または口呼吸などの悪習癖
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- 07
- 思春期や妊娠期、または更年期などの性ホルモンの不調和
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- 08
- 高血圧やてんかん、または自己免疫疾患などにより長期的に特定の薬を飲んでる場合
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- 09
- 骨粗鬆症
歯周病の症状
歯と歯茎の境目についた歯垢から歯の根に沿って歯周病菌が入り込み、歯を支えている周りの組織を、じわじわと壊していき、私たちが歯を失う時の一番の原因とされている病気です。あまり自覚症状を起こさないために「沈黙の病気」とも言われ、知らない間に進行して気付いた時には手遅れになっている事が非常に多く見られます。虫歯と共に早期発見・早期治療・予防をすることが重要です。
口臭
異臭がします。症状が進むほど臭いがきつくなり周囲の人にも臭うようにもなります。
歯茎の炎症
普段はピンク色した歯茎が真っ赤になり腫れ上がってする事もあります。
歯茎の化膿
腫れた所が自壊して膿が出てきたりもします。
治療の流れ
検査
歯周ポケットの深さ及び歯の動揺度の検査、そしてレントゲン撮影して歯周病の進行具合を測ります。
治療
歯周基本検査後にスケーリング(歯肉縁上歯石の除去)をした後、再評価(歯周基本検査2)を行い、4mm以上の歯周ポケットが改善してない部位をSRP(歯肉縁下歯石の除去)を行います。
外科的治療(上記で改善が見られない場合)
歯周外科治療となります。具体的には患部周辺の歯肉を剥離して、本来歯肉に覆われてる根部を直視下で歯石や不良肉芽組織等を除去して、周辺組織の郭清をはかります。
詳しくは「口腔外科 歯根嚢胞」のページにてご説明させて頂きます。